天下人の寵姫 第8話 寝室で葡萄酒を味わう姫

決めた姫

葡萄酒の入った瓶を信長公から受け取り、美加は代わりにグラスを信長公に手渡す。

美加は、愛おしい人に心を込めて葡萄酒を注ぐ。

「そなた、何かあったか。

何かが変わった。」

信長公はいつも鋭い。

心を隠すことはできない。

美加は素直に答えた。

「わたくしは、今までもお館様に惹かれておりました。

しかし、これからはわたくしは、わたくしのすべてを懸けてお館様を愛し通すと決めたのです。」

美加は満面の笑みで信長に答える。