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さくらが好意を寄せるのも、納得の好青年であった。
無論、この城内で蘭丸に好意を寄せる女性はさくらだけであろうはずもない。
「美加姫、姫は寵姫としてお館様に覚えめでたく、わたくしも誇りに思います。」
「まあ、ありがとうございます。なにもかも、蘭丸様のおかげでございます。」
と美加は答えた。
それに、笑って返す蘭丸。
「しかしながら、姫は、お館様とは・・・」
口ごもる蘭丸。
美加は、まだ伽のお役目を果たしてないことを言われたのかと冷や汗をかいた。
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