1149人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「笑ってくれ、美加。
そのようなつらそうな顔は見ている予もつらい。」
信長公の優しい瞳に見つめられ、美加はようやく頬が緩んだ。
「そうだ、そのような顔でいてくれ。」
「はい、お館様。」
「…しかし、そなたは予を夜這いに来たのか?」
いたずらをする少年の顔で信長公が美加を見つめた。
美加は顔を真っ赤にして、首を力いっぱい横に振った。
「あはは!冗談に決まっておろう。」
最初のコメントを投稿しよう!