二人っきりの姫

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「さて、どうであろうな。 しかし、予から一つ頼みがある。 そなたを衣の上から触れることと、そなたの唇は予に許してはくれまいか?」 美加は信長公の深い愛情に胸の音が一層高まる。 喉の奥がカラカラに乾き、声がでない。 美加は、「はい」と返事をしたつもりが声にならず、ただ頷いただけとなってしまった。 その途端、信長公の唇が美加に落ちてきた。
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