二人っきりの姫

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美加は思わず目を閉じた。 落ちてくると思った愛しい人の唇は、予想外に美加の下唇のみに落ちてきた。 信長公がゆっくりと美加の下唇を舌で味わう。 ーー美加は初めて味わう種類の快感に、 「…あっ…あ…」 と、はしたない声が漏れてしまう。 『はい』と返事ができなかった喉から無意識に漏れる声に美加は頭の中が白くなっていくようだった。 次は信長公の唇が美加の上唇へと移動する。
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