真夜中の戯れと姫
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「骨が折れるほどではなかろうが、 少し筋を傷めたかもしれぬ。 冷やしておくほうがよかろう。」 美加は傷めた右の手首を言われるがままに、 信長公に差し出した。 力丸が持ってきた手ぬぐいをみずから水で湿らせ、絞ると 美加の手首に巻き 「少し冷たかろうが、我慢しろ。」 というと、美加の手首を離した。
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