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翌日、美加が伝え聞いたところに寄れば、
安土を訪れた公家の二条殿たちに、茶々姫は披露されたとか。
若いが、色気のある、そして、お血筋たしかな姫君と称されたらしい。
織田信長に攻め落とされた浅井の娘。
滅ぼされたあとに、実家に戻るも、娘たちのために再び嫁がず、子育てに邁進する美しき後家の母を持つ姫。
反織田の公家衆にとって、織田信長の娘などよりも、悲劇の娘のほうが好感を持つのだ。
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