察する姫

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美加が星を眺め思いふけっていると、 「美加姫・・・、お迎えに上がりました」 そばにはいつのまにかさくらがいた。 「蘭丸様の遣いが参りました。 美加姫を迎えにあがるようにと。 おそらくご自身ではなかなか戻られまいと。 急いで来てみますと、星を眺めておいでですので、心配にございます。 何も聞かされてはおりませんが、何かございましたか、お館様と。」 さくらの心配をありがたいとは思いながらも、 「いえなにも。 お館様はお忙しい人ですので。 では、帰りましょう。」
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