最終章 初夜
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視力がおぼつかない美加は、さくらに手をひかれ信長公の寝所の前まで送ってもらった。 正座して、 「美加にございます。」 と声をかけたならば、 「入れ」 と優しい声が聞こえた。 おぼつかない手で、戸を開けると、信長公はあぐら座りで待っていた。 「美加、ここへ・・・。」 信長公の伸ばした手がかすかに見えてその手を握りしめて、信長公の懐に飛び込んだ。
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