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「すこし、ずらしますね」
美加は後ろにまわった信長公の肩に
木ノ実油を塗るために、
少し湯浴みあがりの夜着をずらした。
美加は手であたためた木ノ実油を
信長公の肩にやさしくすり込む。
「---ん?
何をしておる?」
軽く美加を振り返って言った。
それに笑みで返し、
「はい、こうして肩の血の流れをよくしております。
血の流れがよくなることで、疲れが癒されます。」
美加は丁寧に肌をさする。
「・・・うむ、そうだな。
なにやら心地よい。」
美加は、うふふっと微笑む。
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