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「お館様、
美加は少し調子に乗っても
よろしいでしょうか?
お館様、横におなりださいませ」
よほど肩を木ノ実油でさすられた
ことが心地よかったのか、
信長公は美加の言葉どおり
静かに横になった。
「失礼致します・・・・」
美加はさらに信長公の
夜着をはがす。
刀傷の残る背に
手いっぱいにつけた
木ノ実油を広げていく。
アーモンドの良い香りも
寝所中に広がって、
くつろげる空間へと
変わって行った。
ゆっくりと背をさする。
油の効果もあって
やわらかい動きで美加の手が
背を往復する。
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