第1章
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「どうしたの、ロイ?」 彼の連れとして、一応声をかける。 時間の止まったようなその場面を、そのまま放置じゃあんまりだろう? 「この方が貴方のお財布を。」 あれ。本当だ。 男は痛みに顔をしかめながら、恨めしそうにボクを睨み付けていた。 いやいや、君に痛みを与えているのはボクではないのだけど。
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