2.美麗男。

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思った…んだけども。 目の前に座っている三奈木はよく食べるし、思いのほかワインも飲んでいた。 「…日本酒とか焼酎が体に合わないって本当だったんだ」 「あ?嘘だと思ってたのか?洋酒は結構飲むぞ。ブランデーとかウィスキーとか。ワインは滅多に飲まなかったけど、ここのはイケるな」 私の中では三奈木はお酒に弱い認定されていたけど、確かに大衆居酒屋などには洋酒を置いている所は少ない。 「そんな事もあるんだねー」 「ってか、お前飲み過ぎじゃね?」 「そう?全然酔ってないよ?」 かくいう私もワインのボトルを既に一人で1本半は開けている。 「酒豪女」 「うっさい大食い」 「いや、ここのメシが結構旨くてさ。このソースとかホントワインに合う」 「そうだねー」 その日はそうやって、ワインに合う肉料理とか肉料理に合うワインの話で三奈木と盛り上がって解散した。 その間も雨音さんの接客には抜かりがなかったけど… やっぱり、何かが引っかかった。 .
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