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とりあえず、休憩がてら目についたカフェに入る。
適当に注文して、さっきからの疑問を口にする。
「本当に好きって何なんだろうね~」
「簡単でいて、とても難しい話ね」
「簡単なのに難しいって何(笑)」
注文して運ばれて来た紅茶にミルクを注ぎながら尋ねる。
カオはカフェラテを頼んでいた。
カフェラテの無糖派のカオはそのまま口をつける。
「好きって気持ちも、"like"と"love"があるでしょ?そこの違いにまずは気付かないといけないじゃない」
「ライクとラブねぇ…」
likeは理解できてもloveが難しい。
うーん、と唸っているとカオが私にヒントをくれる。
「この人の為なら何でもできる、とか思う事かなぁ?」
「何でもって、内容によるでしょ(笑)」
「その内容すらも何でも受けて立とうじゃないの!この人の為なら!って思える事が大事なんじゃない?」
「自己犠牲?」
「そう思ってる段階で程遠いわね、レイってば」
私の返答に呆れたようにため息をつかれる。
でも、カオが言ってる事って自己犠牲じゃないのかなぁ…
自分を犠牲にして相手に尽くす…のが愛?
「ま、そんなレイの為に今日は色々考えてるから楽しみにしててね」
にっこりと、カオが微笑んで言った。
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