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席についてから、カオが簡単に説明してくれた。
実は社会人になった頃からココに通っていた事、ボトルキープしてある事などなど…
「そんな事知らなかった…」
「だって、ココは私にとっての一種のストレス解消できる場所だったからね~」
「ストレス解消?」
「そ。すんごい笑わせてくれるから、健康にも良さそうでしょ?」
笑う事は健康に良いとは思うけど、お酒飲むじゃん(笑)
「でも、なんで急に私をここに…?」
「うふふー。会わせたい人が居るの!!」
「会わせたい人?…オカマバーに?」
「んもー、いつまで拗ねるのよ?急に連れてきて悪かったってば」
「…まぁ、いいけどさ」
来てしまったものは仕方がない。
こうなったら楽しんでやる!!
「あ、来た来た!美麗さん!」
「はっ!?」
ミレイサン?
「いらっしゃい、カオちゃん。今日はお友達が一緒なのね」
カオの呼んだ先には、先ほど私が入り口でぶつかってしまった人だった。
切れ長の瞳に筋の通った鼻。
赤いルージュが魅惑的に艶めいている、金髪を夜会巻にした女性。
ん?
女性?
いやいや、見た目女性でも声が男だから!!!
「美麗です。初めまして」
「は…じめまして。レイです」
こんな美人と同じ響きの名前を持つ私だけど。
とても、美鈴とは名乗れなくて。
あだ名を名乗ってしまった。
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