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『Police side』
「いーーやーーだーーーー!!」
「ダダこねてもだめです!」
八月某日。とっても困ったことになりました。俺は「波佐霧 火祓(はざきり かばら)」。一応刑事だ
一応・・・ね。なりたくてなった訳ではない。この警察署の署長にはめられて泣く泣く刑事という危険で怖くて歯ぎしりが止まらないようなおぞましい職に就いているに過ぎない
俺はここの署長にとんでもない秘密を握られている。それは・・・・・・。言うわけないでしょう?
ともかく、俺はいやいや刑事という役職についているわけだが、やはり仕事放棄もさせてくれないわけで・・・
「かばらさん!天才であるあなたにしか解けないような怪事件なんです!」
などと言うくだらない理由で俺をこき使ってきやがる。この頭ぼさぼさでいじめられっ子オーラが半端じゃないやつは「歪 或真(ひずみ あるま)」。俺のアイボウ(仮)だ
毎度毎度俺のところに事件を持ってくる。鬱陶しいったらありゃしない。結局毎回俺が折れて事件を解決してやってるわけだが、或真も自分で解決できるよう努力してほしいものだ
「だーかーらー、俺はメンドクサイことと怖いことと頭ぼさぼさでいじめられっ子オーラが半端じゃないやつは大っ嫌いなんだよっ!」
「いいから聞いてくださいよ!相当不可思議な事件なんですから・・・」
「ますますいやだね。ほら帰れ帰れ!」
俺はぶっきらぼうにそう言って手を振った。それでも或真は帰ろうとせず勝手に話を始めた
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