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「ことの発端は一週間前にさかのぼります」
「おいおいおいおいおい」
俺は首を右に左に振り回しながら発狂した。或真は何も見なかったような素晴らしいスルーで淡々と続きを語った
「愛知県、つまりこの県で一週間前警察官が心筋梗塞で亡くなりました」
「ごしゅーしょーさん」
「そして相次ぐようにその二日後、また新たに警察官が心筋梗塞で亡くなったんです。さらにその次の日。まったく同じように心筋梗塞で警察官が亡くなりました」
或真はやけに真剣そうな顔をしていた。ただ事ではないことを表していた。それでも俺は変わらずへらへらと憎ったらしい笑みを浮かべ続けた
「なんだ?怪談でも始めますか?」
「これ、僕は偶然に思えないんです」
「でしょうね」
「この三人の警察官全員がある男と共通点があるんです。全ての警察官はその男と直前にあっているんですよ」
「そのことを踏まえて偶然とぬかすような馬鹿なら俺はお前を丸めてゴミ箱に捨ててやるとこだ」
ことあるごとに言葉をはさむが或真は一切話すのやめなかった。今度は遠い目で見て話すのやめさそうと俺は考えた
「最初に亡くなった佐藤さん。目撃者の話によると彼は死ぬ直前にビデオカメラを持った怪しげな30代半ばの男と話していたそうです」
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