【 カタツムリ 】

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「よし、分かった。今日は特別に先生の車に乗せてやろう」 え…えええっ!? 予想外の言葉に、僕は声も出せず驚いた。 「なんだ、嫌なら無理にとは言わないが…」 「い、いえ。乗せてってください!」 先生の後についていきながら、僕は下駄箱を振り返って小さく言う。 「……ありがとう」 僕は少しだけだけど、雨とカタツムリが好きになった。
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