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急にぷんぷんと怒られたにゃん太郎は一瞬たじろいだが、ドヤ顔スマイルで自信たっぷりにこう答えた。 「僕は何事も一流を目指しています。たとえ野宿でも一流の調理がしたい……!!最高の料理は最高の道具から」 「調理器具いらんぷーん!!!!」 怒りのスイッチが入ったぷんぷん丸はにゃん太郎の巨大なリュックを山のかなたへと蹴飛ばした。 「ああっ!!僕のミツボシ包丁セットがぁああ!!」 「それからポチ丸っ!!その荷物はなんだぷんっ!?」 ぷんぷん丸は次々と生徒につかみかかる。 「僕、枕が変わると眠れな……」 「いらんぷーん!!!!」 ポチ丸の風呂敷包みも山のかなたへと飛んで消えた。 「これもいらんぷーん!!!!」 「これもいらんぷーん!!!!」 「これもこれもいらんぷんぷーん!!!!」 「うわぁぁあん!!」 ちゅう助のお着替えセットが山に消え、ガオ丸のiPhoneが山に消え、モン吉のバナナが山に消えた。 え?iPhone昭和十六年にはないって? ……細かいこと気にしちゃだめだぷんぷん。 ぷんぷん丸は激怒した。なんて真剣味のないクラスなんだろうと。 生徒たちも激怒した。キャンプファイアだけは必ず実行してみせると。
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