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『今日も馳走であった!
さて俺はパトロールに行くぜ!!』
「最近パトロール増えましたね!行ってらっしゃいませ!」
村民達に見送られ、
文字通り腹一杯のバロンは、
いつもの森の餌付けスポットにノシノシ足を運ばせた。
『ふう今日は一段と多いから遠慮なく食えよ』
開く腹部ハッチに群がる動物達、
しかしその中に見慣れぬ影があった。
『なんだ人間か?ライスはお前にもやるから、
俺の秘密ばらすなよ~』
しかしその人間は奇怪な仮面を被り、
ライスに群がる事なく呆然と立っていた。
その明かに異様な姿にバロンは首を傾げると、
同様に奇怪な仮面を被った人間達がぞろぞろと出て来る。
『なんだ?ライスはもう動物達が全部喰って、
お前達にまでやる分はないぞ?』
バロンが餌付けし終わり、腹部ハッチを閉じるため眼を逸らしたその時!!
突如仮面の人間は飛び上がり、
バロンのこめかみ目掛けて蹴りを入れて来た!
普通に考えれば巨大な機械であるバロンに弾かれるが、
仮面人間のあまりの勢いにバロンは倒れてしまった!
『な!なんだこいつは!?』
驚き立ち上がろうとするバロンに、
仮面の人間達は次々と襲いかかって来る!
何十倍ものサイズ差、
何百倍もの重量差があるにも関わらず、
巨大なバロンを圧倒している!
しかも人間である事で小回りが効き、
バロンの反撃も上手く当たらない!
『なんだこいつら!?
もしやランダの手先!!??』
そう!同じ巨大な機械とはいえランダは人型であるため、
獅子型のバロンと違って手の自由が利く。
自分を信奉している黒魔術師レヤック達に、
神代星人(デーヴァガリアン)の技術を応用した改造を施したのだ!
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