激突ビフォーアフター

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『あんたは随分変わったねえ! 元は人間だったのに切羽詰まって獅子舞とは、 まるでたむら〇んじだよ!! ヘルヘイムの実も食べそうだねえ』 『言うな!それは色んな意味で言うな! 俺だって人型巨大ロボのが良かったのに、 何故か神様に巨大ライオンとして転生させられたんだ! とにかくこれ以上貴様の犠牲者は出させん!!』 すると、バロンの冠にある複数のパワーストーンが輝き出した。 その輝きが極限にまで達した時! それは光線として発射されたのだ!! 『バナパティイィイィイィイィイ!!!ビイィイィイィイィイイィイィイィイィイム!!!!!』 『エェエェエェエェエェエ!!!???』 ランダはバロンがビームを撃った事に驚きながらも、手持ちの超振動蛮刀で防ぎ、 その光線を受け流していく。 防御しているランダに、 バロンは光線を出しながらもじりじりと近づいている。 『よおぉぉし!今だアァアァアァアァア!!!』 充分近づいたバロンは、 牙の生えた大きな口を開けてランダの太股にガブリと食らい付く! しかしその瞬間バロンの光線は逸れたため、 防御に使っていたランダの刀は自由となって、 バロンの背中に振り下ろされた!!! 深々と食い込んだ刀は、 そのままバロンのプラグの毛が生えた体を切り裂いた。 だがバロンは一切痛がる様子もなく、 ランダの太股を装甲もろとも食いちぎる。 しかしランダも痛がる様子はない。 そう!バロンもランダも生物ではなく神々の霊的稼動機械(スピリチュアルマシン)! 体に分子レベルで内蔵された高速再生装置により、 食いちぎった太股を吐き捨て、 刀を構え直した間に傷痕一つ残さずに修復されたのだ。
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