序章

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「おのれフェチめ許さん!!」 のどかな山中にある、 静かな街道にこだまする怒号。 侍の一団は一人の盲目の按摩師に、 目の色変えて追いかける。 しかし按摩師は異様に素早く中々追いつけない 彼の名は座頭の笛地、 故に座頭フェチの通り名を持つ。 しかし彼を有名にしたのは、 決して按摩の巧さによる物ではない。 急に立ち止まるその姿にも按摩師とは思えぬ程スキがない、 侍達の中でも大柄な大将は尋常ではない、 憎しみのこもった怒声を放つ。 「我等おしり党に対する愚弄の数々、 今日こそは絶対許さぬ!! おっぱいなどという脂肪の塊を愛する、 貴様の存在自体が我々に対する冒涜だ!!!」 丹田より発する、 鍛えぬかれた武士にしか出せぬ大声、 これを聞いた座頭フェチは、 怯まず臆さず誇らしげに答えた。 「何を言う!おっぱいには夢と希望が詰まっているのだ!! 尻なぞ大が出る場所ではでござらぬか!!」 「おのれ!おしりには希望がないと申すのだな!! おなごのムチムチしたおしりを愛する我等への冒涜、 生かしてはおけぬ!!!」 おしり党の侍達は刀を抜いて、 座頭フェチを取り囲んだ!
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