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良いのかよ!客来なくなるぞ?
この女性は本当に俺のことがどうでも良いらしく、俺に背を向けた。
…いや、別に良いけどさ。もう少し構ってくれても良いんじゃないかな…。
「ごめ~んソラ~。貸し傘一本持ってきて~」
……ソラ?
「は~い」
パタパタ
返事とともに聞こえてくる足音。
店の奥からヒョッコリと顔を出したのは彼女だった。
「…あー!こないだの人だ~」
思いっきり指さされてる。
「ソラの知り合いなの?それなら接客宜しく。母さん買い物行くから」
なんてマイペースな人なんだろう。
「うん。分かったよ~あっ酢昆布買うの忘れないでね」
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