ある日曜日の出来事

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「うん、分かった。タオルありがとう」  彼女の目を見ずタオルを返した。  それにしても、自分でも嫌になるくらい切り替え早いな~そんなに俺は彼女とタメ口で話したかったのだろうか…? 「うん。あっ傘貸して欲しいんだったね。はい、これ」  傘、タオル取りに行く前に渡してくれても良かったのに。  タオル取りに行った時、腕からぶら下げていて邪魔じゃなかったのかな?  あっ、俺が言ってあげれば良かったのか。 「ありがと。一日借りたいんだけど、百円でいいの?」  大抵の店は一日百円で貸し出していて、返せば五十円返ってくるシステムになっている。  そして、一日料金しか払ってないのに二泊三日傘を滞在させると、五十円返って来なくなる。んで、その分の料金は二倍となって取られるんだ。 「うん。それでこれに名前かいってもらっても良い~?あと、そこに書いてある傘番号も」  どっからかノートと鉛筆を出した。
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