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「…ねぇ、前から思ってたんだけどネ、なんでゼルちゃんはボクに対して態度違うの?」
ヤクの金と言うより白に近い髪の毛が揺れた。
…俺も前から思ってた事がある。それは、お前が何の職業に就いているかだ。
ヤクは背が高く、筋肉だって隆々とは言わないがその一歩手前くらい付いている。おまけに肌は小麦色に焼けている。
絵を描く人には見えない…。
本当に何してんだろ、この人。
「なんでって?それはお前が、俺を“ちゃん”付けするからだよ!それに、必要以上にくっつくな」
背中にぴったりとくっ付いているヤクを引っ張ったが、これまた離れない。
この阿呆はいつもこんな風にくっ付いてくる。
「あはは。必要ならくっついてても、良いんだネ?」
…そんなのが必要になる事って、いつまでたってもないだろうよ。
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