第3話 彼女に会いたくて

彼女に会いたくて

　回すと一本だけ傘が入るような大きさの穴があいており、そこに入れれば良い事が分かった。

ポスン……カツンッ

　大分奥まで続いているらしく落してから底に着くまでに少し時間がかかった。

　蓋を閉めると、“金券”と書かれた紙が頭上にあるパイプから出てきた。

　…一体どういう仕掛けになっているのだろう？

　これも考えても分かりそうになかった。

　金券をポケットに仕舞った。まだ時間が早いので職場に向かう道をポチを押して歩く。

　その道の途中にザルゼル・ソノラのポスターが貼ってあった。

　そこには“創造の主―大いなる父―ザルザル・ソノラ様の…”とか色々と書いてあるけど、俺にはイマイチなんのポスターなのか分らなかった。