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「さんきゅーな」
アカイはアイスティーを手に、指示した部屋に顔を出した。
「いや、こちらこそ」
アイスティーを受け取った。
俺たちが居るのはダイニングで、磨かれたテーブルやイスが目につく。
「久しぶりだけど、元気そうでなによりだ」
彼は袖のないシャツに短パンというラフな格好をしていて、俺の近くに腰を下ろした。
癖のある肩口まである髪は相変わらず1つに束ねられている。
「あぁ本当に久しいな。お前の方こそ元気そうでなによりだ」
そう言って俺はアイスティーを口に含んだ。
一気に飲むと腹の調子が悪くなるから少しずつ飲まなきゃ。
「ハハハ。元気だけがとりえだかんな!んにしても、お前が宅急便なんて似合わね~な」
好きでやってんじゃねぇよ。でもまぁ、嫌でもないけど。
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