彼女の事情 【JYUNPEIの場合】

3/17
前へ
/38ページ
次へ
玄関先でハイヒールを放り投げ 「ねえ、しっかりして――」 どうにかリビングのソファーに彼女を下ろした。 「うーん」 ふがいないことに 酔った女性を目の前にして 僕はどうしていいのか分からない。 「お水――」 気が利かないボーイみたいに立ち尽くす僕に彼女が言った。 「ああ、はいっ……」 慌ててキッチンに向かい グラスに水道水を汲んでくる。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加