彼女の事情 【JYUNPEIの場合】

4/17
前へ
/38ページ
次へ
「はい」 上半身を支えてグラスを口元に運ぶと 「……ちょっと!」 マーライオンみたいに彼女は水を噴き出した。 「あっちの」 口元を押さえて指差す方に ミネラルウォーターのサーバーがあった。 「ごめんっ……」 「水道水なんて飲まないんだから!」 彼女は我儘なお嬢様みたいに暴れて 「あ――ダメだって!」 グラスを叩き落してしまう。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加