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我慢できずに訪れた放課後の放送室のドアを開けてくれたのは、2年生と思しき女子生徒だ。
華奢なスタイルに色白で整った容貌、長い黒髪がさらさらと流れ、清楚とか可憐という言葉をはじめて僕は実感した。
そして何より、その薄桃色の唇から発せられた天使のような音色は僕が聞き惚れたあの声に間違いなかった。
「あの……何か御用ですか?」
「に、入部希望です。いえ、入部させてください!」
即答だった。
「そ、そうですか? では『声優部』へようこそ」
「え?」
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