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「制服じゃまずいから、いったんマンションに戻って着替えよう」
芦屋に言われるがまま
一旦マンションまで戻ってきた。
「じゃ、8時にまたここで」
悪戯にウインクするヤツと別れ
エントランスをくぐる。
集合ポストの前で僕はふと足を止めた。
彼女の部屋番号が刻まれたポストには
2日分の新聞が差し込まれたまんま。
どうやらあの夜以来
彼女は部屋に帰っていないようだった。
訪ねてみようか――。
「いや、ダメだ!」
だけど思い直して僕は大きく頭を振った。
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