お金と身体の関係 【JYUNPEIの場合】

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「え?おまえ……ここで帰るの?」 芦屋は一軒の豪邸の前まで僕を案内すると くるりと踵を返した。 「あ?俺に見とどけて欲しいわけ?」 「バカ、違うよ……っ!」 いやらしい言い方で 芦屋は足のすくむ僕を笑う。 「大丈夫。家には彼女しかいない。だけど気をつけろよ。ここの旦那、堅気の人間じゃないから」 「お、おい――!」 あとはそう チャイムだけ鳴らして走り去った。
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