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「さっき…」
どした? と、ルイ君が訊くと、
「大切……。そう、なにか、とても大切なことが起きた……。そう、思ったの……」
「は?」
嫌な事だったなあ……。
そう、想うルイ君。
「あなたと、わたしのことだったと思うの」
すると、
「けっ。気持ちワルイ」
「なんでそんな風に言うの……?」
泣き出しそうな声で、芹佳。
「うるせー。んなもんクソ食らえだってんだっ」
そう言って、芹佳を平手で殴るルイ君……。
「ヒドイ……。ヒドイワ……!」
泣き出してしまう芹佳……。だがルイ君は若いのかワカラナイらしく、
「俺は、そうゆうの、ポイッ!」
「うぇ~~んっ!」
「ハハハッ(笑)」
「殺したい……!」
ハンカチを噛んで泣く芹佳。
「アハハハハっ(笑)」
「ゆるせないっ。ちょっと、教会に寄るわよ!」
「やだねっ!」
「寄らなきゃだめなのだなあ……」
「警察呼ぶぞ」
「! ワカッタ、ワカッタ。」
「今さら反省してるのかしら…?」
「そんなワケないだろ……、クククっ」
「ちょっと、殺すわよ!?」
「ヘヘヘッ、あ~~眠たい……」
芹佳がキーキー、唸っている間、ルイ君は眠ってしまうのだった……。
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