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ギャーギャーわめく流班に比べ石川は涼しい顔、
強いだけでなくクールで落ち着いたところに腐次子は惹かれたんだな。
「おぃ流班、そろそろチャイムなるぞ遅刻するぜ。」
「おまえは名前通り時間に細かいな時限!」
グダグダの流れに割り込んできたのは時限泰介、
流班の親友でとっくに廃止された学帽を深くかぶり、
中学生とは思えぬ程長く髭を生やしている。
しかもガンマニアで学校にまでエアガンを持って来ているという痛々しい奴、
厨二病ってものなんだろな。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪
突如チャイムが鳴り響いた、
しまったもう遅刻だ。
急いでキャラの濃い流班一味と学校に駆け込む、
私たちが通うのは比良坂マンションから歩いて15分位の場所にある、
クリスチャン系の私立中学の聖☆オネエサン学園だ。
カトリックの宣教師で死後聖女となったシスターの、
マリア・オネエサンが作ったこの学園は昔その名の通り女子中だったが、
少子化のあおりを受けて男子生徒も受け入れてから「聖」と言いつつすっかり「俗」寄りな校風になってしまった。
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