墓標

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チャイムは授業開始のベルだった様だ、 既に担任の蝉形先生が教卓に立って憤慨していた。 「コラッ流班!また遅刻か!! 今日という今日は許さん!!」 「わ~勘弁してくれよとっつぁ~ん!!」 「わしはお前の親父ではない!」 毎朝行われる一連の流れにクラスの皆は毎回爆笑てしまう、 「大笑い」は一人であるのに対して「爆笑」は複数が笑うため爆発する様な勢いと言うことで爆がつくそうだが、 そんな派手な笑いを起こす主人公は流班や腐次子たちであって、 私は名前すらないその他Aのモブキャラと言った役割だ。 席につくと蝉形先生の熱血とも言うべき暑苦しい国語の授業が繰り広げられ、 旧型ストーブのパワー不足を補って余り有る。 ただでさえ暑い夏場だと温暖化の原因の一つではないかと疑ってしまう程苦痛なのだが肌寒い冬場には問題ない。 「せんせー枕草子って今で言えばブログって事ですか? 身の回りで起こった事とか紫式部の悪口とかそんなんばっかじゃないですか。」 「清少納言をスイーツ(笑)扱いするな!!」 「アハハハハじゃあ源氏物語はイケメンセレブのラブストーリー?」 「こっこら胸!おまえまで!!!」 「むしろ幼女調教だろ」
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