764人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日もオジサマの所に行く
のかぁ。ラブラブだネェ。う
らやましいから邪魔して、食
べちゃおう!あ、なんなら二
人まとめて相手してもいいし、
赤紅くんを食べてるオレの後
ろから、オジサマに食べても
らうってのも燃えるよネェ!」
赤紅くんより妖しいピンク
色のハートを撒き散らしなが
ら、狼は近道を通ってオジサ
マの家に向かいます。
「お、ここかな?オジサマー」
狼がドアをノックすると、
中から優しそうな声がします。
『はいはい。どちらさま?』
狼はドアを開けさせようと、
赤紅くんの声を真似ました。
「牧村さーん、あーそーぼ」
『純平君……声がいつもと違
うけど、本当に純平君なのか
い?』
オジサマの耳はそう簡単に
騙せません。
最初のコメントを投稿しよう!