オジ童話『 赤紅くん 』

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   「ちょっと風邪ぎみなのさー  ははっ。それより早く開けて  よー。中で二人でイイコトし  よう?」  『……イイコト?』   オジサマの心はときめいた。  恥ずかしがり屋さんの赤紅く  んからこんなことを言われる  日がくるとは!と、つい気が  緩んでしまった。  「純平く――」   ドアが開くと、狼は一気に  オジサマに襲いかかった!  「がおー!」  「えっ!ピンク君?何故ここ  に――うわっ、や、やめてく  れ」   オジサマの「やめてくれ」  が棒読みなのは気にしてはい  けない。  「君、変なところを触るんじ  ゃないっ」  「変なとこってドコ?ここか  なー?それともココ?コレで  ジュンのこと可愛がってあげ  てるー?」
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