エンジ色のコウケイ

いろとりどりのえんじたち

「まもる、お前今までどこにいたんだよ？」

「……。ずっと…あそこでかくれんぼ……してた。」

まもる君は砂まみれのドヤ顔スマイルで植え込みを指差しています。

「「とっくに終わってるわ!!」」

珍しくほおずき組とかしわ組の声が揃いました。

めいちゃんが叫びます。

「まもる君っ、ありがとう！めい……めい助かっちゃったっ。まもる君って実はとってもかっこいいのねっ！」

まもる君は砂まみれの顔を赤く染めてますますドヤ顔になりました。

これを見て面白くないのがかしわ組若頭のけんた君です。けんた君は実はめいちゃんに恋心を抱いていたのです。

「くそぉ、あいつら……!!見せつけやがってぇ!!」

けんた君の気持ちにうすうす気づいていたてつや君は叫びます。

「お前ら！俺たちを本気で怒らせたなっ！」

「えっ？」

「なんでだっけ？」

ほおずき組の面々はいきなりキレだしたかしわ組に戸惑いました。