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「わっ!五時だっ!!」
「帰らないとね。」
「えー、ボクまだくるくるしてなーい!」
文句を言いながらもみんな根は良い子です。からすの歌(ななつの子)を聞くとスイッチが切り替わったようにきちんと帰り支度を始めました。
そこで口を開いたのがガンマンのしょう君です。
「じゃあさ、じゃあさ!明日はみんなで水鉄砲を持って集合しない!?くるくる教えてあげるからさっ。」
しょぼくれていた子どもたちの顔が一気に笑顔になりました。
「わぁ!いいねそれ!やろうやろう!!」
「よし!!じゃあ明日絶対に来てね!!」
「うんっ!!」
「絶対だよー!!」
「またねー!」
からすの歌を背中に聞きながら、園児たちは一斉に走り出しました。
その顔はみんな、夕焼けをいっぱいに浴びて、臙脂色に輝いていました。
「今日からぼくたち友達だ!」
エンジ色のコウケイ・完
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