5人が本棚に入れています
本棚に追加
「んねー!!お兄ちゃん達うるさいんだけどー!!」
戦いに水をさすように声を上げた女児がいました。
こうた君の妹、めいちゃんです。
「ボールが飛んできそうでイヤなんだけど!!てか、サッカーってそういう技とかあったっけ?」
「うるさいなぁ、いいんだよ!!」
「そうだよ!!これは男と男の戦いなんだからっ、女は口出すなよ!!」
「なにそれー!!今は男女びょうどうな世の中なんだからねっ。そういうこと言っちゃダメなんだからねっ!!」
「いいから、めいはおとなしく砂ほじくってろよ。」
「ほじくらないもん!!めいが作ってるのはケーキだもん!!ボールが飛んできそうでイヤなの!!お兄ちゃん絶対くずさないでよね!?」
「はーいはいはい。とおるー、しゃあないから、あっちで戦おうぜー。」
「もうっ、まもる君もボヤっとしてないで何とか言ってよ~!!」
「ええっ?だって……、ボクよくわかんないよ……。」
最初からいたのに全く存在感のなかったまもる君の登場です。
「しっかりしてよ、まもる君、年長さんでしょお?」
最初のコメントを投稿しよう!