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三十分後―――
「てつや君見ぃーつけたっ!」
「うわあ!くそお!」
公園にはめいちゃんの予想どおり、楽しく遊ぶ子どもたちがおりました。
しかし!!じゃじゃんっ!!
今日は実はてつや君には秘策があったのです。なにやら右のポケットを気にしながらこうた君に歩み寄りました。
「おい!こうた!そろそろかくれんぼやめて鬼ごっこで遊ばないか?じゃなくて、鬼ごっこで勝負しないか?」
「えっ?鬼ごっこ?あー、うん、別にいいけど。」
「よし!じゃあ……、鬼ごっこで勝負じゃあああ!!!!!!」
「受けて立つぞおお!!」
「じゃあ、めいもめいもー!!」
子ども心は秋の空です。さっきまで何してたかなんてすぐに忘れてサクッと鬼ごっこモードに切り替わりました。
「ちょっと!!こうた!!お前これが勝負だって覚えてるか!?」
若頭のとおる君は何やら抗議していますが、みんなは気にしてません。
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