partA

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 2017年、VRS(ヴァーチャル・リアリティ・システム)機器『ポッド』の試作機が製作される。  2030年、紆余曲折を経てポッドが完成。VRがついに世界の表舞台に現れる。  同時に、各会社が次々とソフトウェアを開発。内四割がゲームソフトであった。  2031年、日本のゲーム会社「デルタ・エックス社」が、VDSCMMOARPG(バーチャル・ダイヴ・ソーシャル・ネットワーク・コミュニケーション・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・アクション・ロールプレイング・ゲーム)『フロンティア』製作開始。  2034年、フロンティア、ベータテスト開始。千人が当選。  2042年、フロンティア、全世界同時にサービス開始。  あえてゲーム性を減らして現実感を優先し、VRゲームの中で最も高い自由度と快適な操作性を持つフロンティアは、優れたマーケティングと口コミによりユーザー数を爆発的に増加させた。  2055年現在、総アカウント数は全世界で二千五百万を越え、2056年上半期には三千万を越えると言われている。
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