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正樹と呼ばれた男はグロックを握っていない方の手で少女の頭に手を置き、やや乱雑に撫でながら、こう声を掛けた。
「よくやった。お利口さんだマリ」
「はいっ!!」
マリと呼ばれた少女はまるで花が咲いたかの様にぱぁっと明るく笑み、元気良く返事をする。
マリの返事を聴いた後、正樹はマリの頭から手を引き、ドアが開いている部屋へと歩き始めた。
その後ろをトコトコと小走りにマリはついて行く。
開かれたドアの前には、喉元を斬られたのであろう男の死体がおびただしい量の血を流して横たわっていた。
正樹はそれを脚で退かせ、室内へと入ってゆく。
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