かぞくのかたち

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部屋を出る頃には正樹もマリもそれぞれ手にしていた拳銃を仕舞っていた。 正樹はスーツの内側のホルスターに、マリは可愛いデザインの肩掛けカバンの中に。 そのまま2人は建物から出ると、停めてあった三菱 ランサーエボリューションⅤへと乗り込み、その場を後にした。 建物から離れるとすぐに何台かの真っ黒なトヨタ ハイエースとすれ違う。 相変わらずの手際の良さだ。 正樹はランサーエボリューションⅤのハンドルを握りながらハイエースをみてそう思う。そして、クラッチを踏み込み、ギアを入れ替え、一気に加速して夜の闇に紛れたのだった。
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