結婚のカタチ

40/40
1886人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「プロポーズは今日でも 君との未来を 俺は長い間ずっと 真剣に考えていたからな」 晴れて両想いに なったはずなのに。 まるで片想いのままみたいだ。 そう言って 温人さんは珍しく 煙草に火をつけた。 ゆっくりと紫煙を 吐き出すその横顔は 私を拒絶しているようで……。 いや、ちがう。 これはたぶん 傷ついている横顔なのだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!