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「綺麗だ…」
そう言ってひとつ頭を撫でて、
私から離れようとする。
あなたを感じたいのに…
羽根のような唇と指先で…
触れないほどの微かな感触が
私を酔わせた…
全身であなたを感じたいけど、
それを許さないとでも言うように、
私に少ししか触れてくれない
それにすごく感じてしまったのだけど
だけど、
だけど、
こんなのはイヤ。
ちゃんと愛してほしい…
私から離れようとする手を掴まえて…
「お願い…
抱いてください
一度だけでいいの…
一度だけで 」
このままでなんて…
悲しい。
彼の首に腕を回して
耳元で懇願した…
少し困った顔をしながら、でも、
次の瞬間、
さっきの彼とは違う人のように私を押し倒し、
シャツのカフスを外して
前立てのボタンを引きちぎるように外したかと思うと…
荒々しいキスを落とす…
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