第1章

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冷静になんてなれないけど… これで… これで未来が少し見える 考えて立ち止まった私が少し 顔に光が射して…進むことができる それに利用した訳じゃない。 そうなるためには、この人しか居ないと 直感でそう感じたんだ。 そして、 今のこのひとときしか無いとしても、 それでも大切な瞬間として心にしまっておける 淫らでどうしようもない女だと思われたかもしれない。 抱くことも躊躇するほど強引だったかも… それは少し後悔してるかな… もっと心を繋げてからそうした方が良かったのかもしれない…なんて しなやかに動く上腕筋に指を這わしながら 跳んでいきそうな意識の中で考えてた… そんな思考も何度もやってくる波にすぐにかき消され… 考えることを… やめた。 指先さえも動かす事が出来ないほど 全身に力が入らない。 抱き寄せられて 彼の胸に頬を乗せる されるがまま… 願いが…通じた…
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