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毎日の衣装であるドレスから、
体のフォルムはある程度想像できたが、
想った以上に魅惑的はそのクビレと膨らみに、
目が離せない。
「全部、脱いで 」
酷い男だ。
ここまでさせて、
ここまで連れ込んで、
泣かせて帰らせようと想っているのだから…
やっぱり無理。
そう言って泣き出すのが関の山。
そうなったら、
冗談だよと、
レストランで食事でもして帰ろうと…
そうしたらもうこんなことは言い出さないだろうと。
ここは、
各地からいらっしゃるVIPのお客様用にマンスリーでリザーブしてる部屋。
遅くまで飲まれて朝一で飛行機にお乗りになるお客様用のもの。
店の近くのホテルにも同様の部屋をリザーブしてる。
ここまで来たのは、
車の中で、
想ったのと違うと感じたとき、
空港で食事をして、
少しの買い物をして、
機嫌良く帰らせようと、
そう想ってたから。
ギャーギャーしゃべる女は嫌いだ。
落ち着かない。
そして、
何か話さないとと考えなきゃいけないような女も苦手だ。
喋らなくても、
落ち着いていられる女がいい…
空間だけでお互いを感じられる…
まさに、
彼女はそんな女だったんだ
だから、
部屋まで連れ込んだ。
賭けをしたんだ。
自分の中で。
部屋にたどり着くまでに、
どこに行くんですかとか。
そんなことを聞いたら、
引き返そうと。
でも、彼女は、
何も言わずに、俺の一歩あとを歩いて…
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