第1章

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 キスも先ほどと同じように深く交わり、また興奮してしまう。でも今度はこっちが高条を良くしてあげなくては、と彼のズボンに手をかけ、ベルトを外し下着の中に手を入れた。  先ほど下半身に当たっていたのでわかっていたが、すでに彼のモノも熱く昂ぶりをみせていた。高条の身体に相応しいその大きなモノを、手で擦り気持ちよくさせてやる。  高条も俺と同じように俺のズボンを脱がしてきた。下着は先ほどの行為で汚れてしまって気持ち悪かったので、脱がしてくれて良かった。  お互いが全裸になり、それでも熱い口付けは続けてくれている。こんなに求められては勘違いしそうになるのを抑え、次は自分の番だと、身体を起こした。 「高条、今度はお前が寝っころがれ」  この状況でまだ自分は命令口調なのだから、きっと呆れているだろう。それでも今そうしていないと、弱い自分を見せそうで彼をますます困らせてしまう。偉そうでむかつくかもしれないが、今日までだから我慢してくれよ、と心の中で高条に詫びた。  素直にベッドに横になる高条。その下半身に顔を寄せ、誇張しているものを口に含んだ。同性だからこそ、どこをどうすれば感じるかなどはわかる。そして舐め上げながらも彼がどういう時に、もっとも感じているかの観察も忘れない。できるだけ気持ちよくなってもらいたい。喉の奥までソレを含めば、苦しさのあまり嗚咽が出そうになるが、それを我慢して懸命に奉仕する。 「――――ッ、もう出る、口を外して」 「……嫌だ、このまま」 「斎木さん……くそっ」  悔しそうにしている高条の声が聞こえる。悪いな高条。お前の出すモンだ、もったいなくって外に出すなんてしたくない。 「……んっ、んん」  深く喉に含んでいる時に射精され、勢いよく出されたものが喉に絡まる感じがした。でも大切な高条の精子だ。俺なんかに与えてもなんの役にも立たないだろうが、少しでも俺の成分となってくれればと願ってしまう。 「ごちそうさま」 「――――無理するなよ」 「無理しちゃいない。それより、まだ終わりじゃないからな」  ここからが本番だ。逃がすまいと高条自身を握ったまま挑発する。 「それじゃあ、しっかり使えるようにしてくれ」  負けじと高条も俺に挑んできた。  本当にありがとう、こんな上司は最悪だろうに、付き合ってくれて――――
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