第1章

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 再び高条自信を口に咥え、入念に愛撫する。  すぐに受け入れられるように、自分の受け入れる箇所にも器用にローションの蓋を開け、液体を手に取り、自分でほぐすようにソコを広げていく。 「慣れているんだな」 「そんなワケないだろう」  初めてなんだから……そこは彼に聞こえないように小さくつぶやく。彼に少しで負担をかけたくない一心で、その手のDVDを観たり、本を調べたりとちょっとは勉強したのだ。女の膣と違ってソコは濡れるものじゃない。本来受け入れる場所ではないところに、太いものを入れるのだ。自身でしっかりと身を守るためにも知っておくべき知識なのだ。 「ふ?ん……」  ローションを常備してあり、自分で受け入れ準備をする男の言っていることなんか信じられないのか、高条は何か言いたげだが、ここはそう拘らないでもらいたい。  お前には負担をかけないようにしっかり解すし、多少痛くても我慢する。クチュクチュと俺の下の口から卑猥な音が聞こえ出す。同時に高条のモノへの愛撫も忘れちゃいけない。  体勢の問題もあるし、自分で自分のをとなるとどうも奥までほぐすことが難しいようだ。とりあえず入口だけでも広げておけばなんとかなるだろう、そこを重点的に弄る。 「大変でしょう。こっちにお尻を向けてください」 「え? あ、いいから高条、これは自分でっ、うわっ!」  腰を掴まれたかと思ったら、無理やり俺の下半身が高条の方へ向けさせられた。所謂シックスナインの体勢にさせられ、高条の上に乗りながら、俺の口は高条自身を、そして高条は目の前に晒された俺の後ろの穴を凝視し、ローションをたっぷりとソコへ塗りたくり、ゆっくりと指を出し入れし始めた。  自分の指と違う感触に、身体が跳ねる。今、自分の中に高条の指が入っているというだけで興奮してしまう。いつも大きくて長い指が男らしくてカッコいいと思っていた。その指で弄られていると思うと、たまらない気持ちになるのは仕方ないだろう。 「んっんんっ……はぁ、っ」  ヤバい、気持ち良すぎて変になる――――  声が漏れてしまう。それだけは防がなくてはと、再び高条のモノを深く咥え、ソコへの愛撫に集中する。 「なぁ、斎木さん。なんで声を押し殺すんだ? ちゃんと感じているなら聞かせてくれよ」  必死に高条のを咥えながら、高条の問いに首を横に振る。
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